神奈川県相模原市 2007年10月 調査・診断: (有)A tempo
またまた、建物調査劣化診断をしています。
前回の建物では、コンクリート強度と付着強度試験を紹介しました。
今回の調査では、シーリング材劣化調査を紹介します。
シーリング材とは、
サッシ回り・プレハブ材の接合部・建築物の目地回りに充填するゴム状物質、合成樹脂などの総称。油性コーキング・弾性シールなどがあります。
リフォーム用語辞典 より
・シーリング材の3要件は
@建造物の水密性・気密性を付与できる材料であること
A目地の動きに追従できること
B耐久性にすぐれていること
などがあげられます。
シーリング材の分類

劣化が進行しているシーリング材を剥ぎ取って、成分変化を調査します。調査結果は後日。
写真のシーリングは、建物の動き(沈下)が大きすぎて、追従できていません。ひび割れが生じています。



シーリング材は主に紫外線・オゾンにより劣化が進行します。劣化しますと、白い粉状の物が浮き出ます。(チョーキング)
劣化が進行すると防水性能が低下し、雨漏れの原因となります。


剥ぎ取った後には、新しいシーリング材(1成分形変性シリコン系)を充填します。





シュミットハンマー試験はコンクリートの打ち放し面がむき出しになっている所で、作業空間のあるところを見つけるのが意外と大変です。




打点数分の試験データが棒グラフで示されます。
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