「おうち発電プロジェクト」は、ソフトバンクが一般住宅の屋根に無償で太陽光パネルを設置し、発電全量をまとめて売電、住宅の所有者に売電額の15%を利用料として支払うシステムだ。条件は31都道府県の一戸建てか集合住宅で、築15年以内、3階建てまで。ソフトバンクによると、1住宅につき月1万4000円程度の売電が見込め、利用料は約2000円を想定しているという。
問題は雨漏りが発生した場合の解決方法です。
一般住宅所有者をA、住宅の元施工会社をB、ソフトバンクをS、太陽光パネルの設置工事会社をCと表記します。
Sは、Aの屋根を借りる契約をするわけですから、賃貸契約となるでしょう。
Sは、Cと太陽光パネルの設置工事についての請負契約をして、施工します。
リフォームした場合、その部分のBの責任は、一般的には免責されます。したがって、雨漏りが発生した場合、AはSに対して責任を問えるような賃貸契約にしておく必要があります。Cとは契約関係にありませんから責任を問えません。
Sは、Aから雨漏りが発生した場合の責任を問われた場合、Cに対して責任を問えるような請負契約にしておく必要があります。Sは、10年間雨漏りに対応するとアナウンスしていますが、Cは、10年間の保証書をSに対して発行できるのでしょうか。
リフォーム瑕疵保険の利用が考えられますが、発注者が事業者でも契約できる保険商品が今のところ無いようです。

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