神奈川県相模原市 2006年8月 文責: (有)A tempo
期待されない「特定意匠建築士」の影が目立ちます。
社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会の最終報告案では、
「設計分野での専門化に対応するため、1級建築士のうち、建築物の構造、設備の専門的な実績と知識を持つ者を、それぞれ「特定構造建築士」「特定設備建築士」として認定。高さ20メートル以上などといった一定規模以上の構造、設備の設計書類は、それぞれの特定建築士が、作成するか、法に適合していることの証明を義務づける。」
とあります。
今朝のプール管理業者のニュースを思い出しました。まさか丸投げ で済ますとは!! 意表を衝かれ(疲れ)ました。
構造、設備の専門的な実績と知識を持たない「ただの1級建築士」の存在意義が薄れていくような気がします。何の責任も取れないかのような「ただの1級建築士」に対して失礼ではないでしょうか。
「構造・設備の専門的な実績と知識を持つ者は、一級建築士の資格は簡単なので取得して一人前になってください。」と言う事でしょうが、特に電気設備の専門家には酷ですよね。
「ただの1級建築士」の一部の方が、最低限の構造・設備についても責任を丸投げにしていた事が、不祥事の背景になっている面もあるのではないでしょうか。
建築設計全般に責任を持つゼネラリスト「特定建築士」を期待するのは無理でしょうか?
それとも行政は、「特定構造建築士」「特定設備建築士」に将来のゼネラリストを期待しているのでしょうか?
一級建築士は、アーキテクトを採るかエンジニアを採るか、二兎を追って墓穴を掘らなければいいなと思うわけです。
私案ですが、
専門3分野の資格を A B C (一級建築士を最低条件としない)
それぞれの基本レベル資格を a b c
とする時、ゼネラリストaBcを代表設計者とし、その専門資格を補填するパートナーA,Cと連名で確認申請する事にしたらいかがでしょうか。
組み合わせパターンは、Abc+BC とか abC+A+aB も可能とします。
意匠の専門的な実績と知識を持たない「ただの1級建築士」が不祥事を起こした時に、制度設計についての責任を問われないようにしたいですね。
空気さえ読めれば事務室をスイートルームにするくらいの制度リフォームをしてくれるはず。
面白くなってまいりました。
関連記事:建築士制度改革は誰のため?
耐震強度偽装問題
建物の安全性確保のための建築行政のあり方について 報告書(案)
・・・・・国土交通省・パブリックコメント対象報告書
建築士制度改正案へのパブリックコメント
設備設計一級建築士になろうかな
名称は「設備設計一級建築士」にて決定。

まことにありがとうございます。
ご挨拶が遅れて申し訳ございません。
今後ともよろしくお願いいたします。
以前私は横田基地や入間基地周辺で防音工事関連の営業をしていた事があります。
めまぐるしく変わるリフォーム業界、
お互い頑張って参りましょう!
また時々お邪魔させてください。
建築士って一般的なイメージは
構造計算もできて、意匠も考え、各設備に
精通している・・・というようにとらえられているようですね。そんなスーパー建築士って・・・
でも、本来はそうあるのが「理想」なのかも
しれません・・・・・。
有資格者への一般的なイメージと実情との
ギャップが大きすぎるようにおもいます。。。
日々勉強ですね〜。
また、色々なコメントを
いただければと思います。