神奈川県相模原市 2006年5月 計画中: (有)A tempo
降った雨を地下へ浸透させる雨水浸透枡が、各自治体により奨励されています。
理由は、
・地下水を涵養する事で、舗装面等の増加による地盤沈下を防ぐ等であろうかと思います。
・下水道能力UPのための費用の低減
・大雨時下流域でのオーバーフロー防止
下の写真はある戸建住宅の雨水竪樋の下部です。

オーナーは、浸透枡と呼ばれています。
当初はある程度浸透していたそうですが、最近は溢れて隣地へ溢れ出し苦情となっています。
廻りの土が埃等により目詰まりし、浸透能力が殆ど無くなっている為です。
ミミズを飼えば、改良されると言う話を聴いた事がありますが、ミミズに期待するのは気が引けます。下部を掘り返して砕石を埋め直し(地盤改良?)たり、有孔枡・有孔管を利用しても、時期が経てば浸透能力は低下する恐れが有るでしょう。
本音を申し上げると、浸透枡には信頼感を感じていません。
敷地の奥に位置しているのと建物廻りの納まり上、枡+配管の施工は大変です。
詳しくは説明できませんが、竪樋の位置を変更することにしました。軒樋も勾配を変えて付け替えます。
全国各地の浸透枡は、果たして有効に機能しているのでしょうか?
心配です。
関連情報:地盤沈下