過去様々な結露に関するクレーム・相談に対応してきましたが、その中のひとつにとんでもない一例がありました。
賃貸マンション(施工会社倒産)にて、北側居室・廊下の床フローリングにフヤケ・捲れ(メクレ)が発生し、腰壁クロスにカビが発生し捲れていました。竣工後3年程度です。
一般的に結露の原因は、
1.外部スキン(外壁)の断熱不足
2.換気不良
・機械設備の不良
・窓の開閉等住み方不良
3.湿気の過剰発生
が考えられます。
本件は、北側居室・廊下の床が1階土間(断熱材無し)でしたので原因1.をつぶせば改良できると考え、断熱材を施して改修いたしました。
改修を終えてた時、「靴箱の靴にカビが絶えなかったんでこれで助かります」と言われました。 何か引っかかる物があり、廊下に面した脱衣室・浴室の天井排気口にタバコの煙を翳して見ました。
なんと
煙が排気口から弾かれている・・・・
ではありませんか。 吸込口グリル
天井裏に設置されたダクト中間ファンが、出口入口逆に設置されていました。
不意を疲れて突かれて唖然です。
・・・黙ってダクトを付け替えました。
浴室の湿気が、換気する度に廊下・居室に漏れて行く訳ですから、結露は当然です。真の原因が判明してほっとしました。見事に解決です。
この時原因としては初体験でしたが、その2年後1ルームマンションにて出くわしました。結構ありえます。
最近の高気密住宅においては、より被害が甚大となります。
天井裏で、排気ダクトがはずれており、湿気が充満して結露している場合もよくあります。
皆さん気をつけましょう。
似たような話:浴室排気用ベントキャップからの漏水
近くの桜が綺麗です。
サクラヤで光マウス(MS製)を買いました。
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北側外壁クロスの剥がれ
岩手を中心に東北圏内を高性能住宅の普及に努めています。新築住宅が主な業務なのですが最近はアパート、マンションの結露改善の相談が増えました。岩手では寒暖の差が激しいため結露の問題が多いのですが商売にならないためか・・・これについて真剣に取り組んでいる人は少ない状況です。それでもカビが出たらクロスを貼り替えて見た目は新しくするリフォームは増えています。
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