今日(2008/10/06)の新聞記事(朝日)で、ひと際目を引いたのは、「グリッドパリティー」でした。
グリッド:送電線
パリティ:同等
太陽光発電による電力が、電力会社による送電線電力とその価格が同等になる事を指します。
世界の常識?では、2015年ころに実現しそうだと見られています。
各電力会社が長年投資して築き上げた大型発電所と送電線網(グリッド)の価値が、著しく低下してしまいます。
コンピュータの世界で、メインフレームがパソコンに取って代わられたのと同じ運命にあります。
電力会社にとっては、「グリッドパリティ」は心地悪い響き に相違ないでしょうが、原子力発電所を苦労して作っている場合ではありません。テロの標的になることもありません。
太陽光発電:5年後にグリッド電力と競合へ

図 太陽光発電の電気料金とグリッドパリティ・ポイントの予想
(出典:米Deutsche Bank Securities社)
(出典:米Deutsche Bank Securities社)

SHARPより 2008/05/15


同上
いよいよ、PV(photovoltaic:太陽光発電)の時代到来です。
関連情報: 《2015 年―グリーンエネルギー革命を遡る 8 年前−2007 年時点での話 》― 太陽光発電による電力が grid parity(グリッドパリティ)を達成するのはいつか ―
グリーンファンド2007 年
爆発的な成長をもたらしたドイツ「再生可能エネルギー法」 利回り6〜7%
ドイツでは、自然エネルギーの普及と発展のために、太陽光発電事業への投資を促進する法律「再生可能エネルギー法」を定めて、各個人が購入した太陽光発電設備により発電された電力の全量を20年間にわたり固定価格で電力会社に売却できて、定期預金よりも3〜4%よい利回り(6〜7%)で太陽光発電設備への投資が回収できる [ 再生電力の固定価格買取制度 ] が2000年に制定されました。その結果、太陽光発電設備の設置容量が1999年の40MWから2006年末3063MWへ76倍(年率換算で85%の成長率)と急増。10万人以上の雇用と新たな税収を生み多くの市民が環境問題への関心を高め、同時に、賛同した出資者に準確定利回りで長期にわたり安定利益の還元を補助促進する法制度が実現されているのです。

出展:グリーンファンド
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関連情報:東京都太陽エネルギー利用拡大連携プロジェクトキックオフ大会報告
プロロジス/オレゴン州で太陽光発電システムに施設屋根を賃貸提供
LNEWS 2008/10/24

物流施設の屋根を太陽光発電のために賃貸する。実に良い響き です。

2007年太陽電池生産シェア(出典:PV Newsのデータを基にジェイスターが作成)左が地域別、右が企業別のランキング
太陽電池産業は金融危機なんていってられない
上口 翔子 @IT MONOist編集部 2008/10/30 より
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