最近のゲリラ豪雨では、多くの地下駐車場の車が、退避する間もなく、冠水被害にあったようです。

写真はあるマンションの地下駐車場への入口です。前面道路から下り勾配で地下1階レベルへつながります。
生憎、少し盆地状の土地柄で、先日のゲリラ豪雨の時、全面道路からの大量雨水により、数台の車が不幸にして冠水してしまいました。ピット式2段駐車の下部に置いてある車が、特に逃げる間もなかったようです。
入り口全巾の雨水側溝がありますが、豪雨となると気休めにしかなりません。
排水ポンプが設置してありましたが、漏電ブレーカーが作動し運転不能状態でした。建物の場合、悪い事は得てして重なります。
水没した機械式駐車装置も、安全装置等の修理費が掛かるようです。
そこで、防潮板の設置提案です。

設計概算は、¥200万円程度となっています。普通車1台分程度ですが、高い印象を受けます。
防潮板が有効に機能するには、その設置により雨水の侵入が阻止できる建築構造になっている必要があります。一部の改造が必要となる場合もあります。
次に、防潮板を豪雨時に、誰が組み立てるかについて管理組合内で了解・合意されている必要があります。管理人が24時間勤務されているマンションは稀ですから。
防潮板を設置しても、不幸にして冠水を防げなかった時にトラブルとなります。
雨水センサーにより自動でセットアップするタイプもありますが、信頼性について覚悟が必要です。
通常のマンション保険は、機械式駐車場の冠水は補償対象外となっています。「利用者の責任」となります。
地下駐車場にお車を置いておられる方は、冠水被害を念頭に入れて駐車場内での事故も保障の対象にしている車両保険に加入する事をお勧めします。
●地下駐車場等が冠水の被害を受ける可能性は格段に低下いたしますが、冠水しない事を保証する物ではありません。
●24時間の管理人体制ではない為、豪雨時の防潮板の組み立て作業は、ご入居者様が主体となります。
●吸水性土嚢の採用もご検討下さい。
という説明文を付記させていただきました。


相模原地区は、雨水を地下へ浸透させる事になっていますが、浸透面積(地肌の面積率)・浸透能力の面からすれば、地下駐車場を設けるべき土地柄ではありません。
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地下鉄や地下街の入口でよく見かけますが、取り付けるタイミングや運用管理によってその有効性に差が出るようです。
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