神奈川県相模原市 2008年7月 設計・施工: (有)A tempo
ガスコンロと比べて大きな上昇気流が発生しないIHクッキングヒーターからの蒸気等を有効に排気するには、それなりの工夫をしなければ、キッチン周辺の空気環境が悪化してしまいます。
今回取り付けたサイクロンフードUは、色々な特徴を有しています。
1.IHクッキングヒーターから発信される赤外線信号を感知して、自動ON
2.IHクッキングヒーターOFF後3分後に、排気が自動OFF
3.上昇気流がほとんど発生しないIHクッキングヒーターでも、サイクロン流により集煙
4.最後に操作した時から約5時間後に自動OFF
付け忘れ、切り忘れを解消しています。

下から見ています。

尚蛇足かも知れませんが、IH(Induction Heating)とは電磁誘導加熱のことです。
トッププレートの下にある磁力発生コイルに電気が流れると、磁力線が発生します。この磁力線が金属製の鍋を通るとき、うず電流が誘導されて、鍋の電気抵抗によって発熱する熱を利用し、鍋自体がヒーターとなって、容器内の調理物に熱を伝えて調理します。
底が平らで磁石がつけば使えます。
サイクロン流とは、 水平渦巻き方式
ヤマハカタログより
気流は見えませんが、台風(サイクロン)の原理だそうです。
汚れは簡単に拭き取れ、小型フィルター(直径236mm)の清掃は、親水性塗装により、暫く水につけておくだけで自然に汚れが剥離する。とヤマハは言っています。
引き出し式のオイルトレーにより、月に1回程度溜まったIHヒーター特有の結露水・油等を捨てます。
関連記事:システムキッチンの解体と配管・ダクト
キッチンセットのショールームにて
料理がおいしくなる水
システムキッチンのリフォーム完成
エコキュートの設置とオール電化